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車のとこまで戻ってきて、ちょっと遅めのランチ
観光地だから、お洒落なカフェも点在していてどこに入ろうか悩みに悩む私達。



『健二郎さん、もうどこでもいいから入ろうよ』



『そやなぁ』




目についたカフェに入ってホッと一息。




軽めの朝ごはんの後に、サイクリングなんてしちゃったもんだから、お腹ペコペコ。

がっつり系のハンバーグ
付け合わせのサラダは、ご当地のお野菜で作られていて、野菜嫌いの私でも美味しいって思えた。


テーブルの上に観光マップを広げて、これからの予定を立てていく。



『健二郎さん、ソフトクリームあるよ!』




『ほんまやな。食べたい?』




『食べたい!食べたい!』




『食いしん坊ちゃんやなぁ』



牧場のソフトクリームなんて美味しいに決まってるもん!




『ちょっとドライブしてからホテル行こか』




『うん。ね、ソフトクリーム』



『わかってる(笑)』



『やった!』



カフェを出て、車に乗り込むまでの距離、健二郎さんの腰に巻き付いたまま歩く。



『ソフトクリーム食べて、ホテル行ってゆっくりしよか』




『うん。全部お任せしちゃってごめんね』




『全然!俺、こんなん好きやし』




優しい健二郎さんにデレデレしながらやって来たソフトクリーム牧場。
ほんとはそんな名前じゃないけど、もう頭の中がソフトクリームでいっぱい。


濃厚なソフトクリームを堪能して(健二郎さんのも半分もらって)いざ、ホテルへ



チェックインを済ませて連れてこられた敷地内の一角。



『うわぁー、可愛い!』



そこは、小さなコテージが点在していて、敷地内の至るところにふくろうの置物が置いてある。



『ふくろうの森っての言うねんて』



『可愛い!可愛い!』



『ここな、夕食は隣のホテルに食べに行かなあかんねん。風呂はそこの露天でもええし、本館の大浴場にも入れるし……』



露天?



外を見ると、隣との境にある高い塀の横に、浴槽があった。



『俺は……どっちでもええで?』



うんって真っ赤な顔して俯いた。




『サイクリングしたし、汗流してくるわ』




健二郎さんは着替えを持っていそいそと露天風呂に向かう。



まだ一緒に入る勇気はないけど(外明るいし)
ちょっとは誘って欲しかったかも…

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時

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