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どっちがベッドで寝るか揉めに揉めて(笑)


1度はソファーに寝転んだ健二郎さんだけど、それはそれは見事なぐらいにはみ出してしまって



『だから!あっちのベッド使ってくださいよ!』



『それはアカン!女の子のベッド取り上げるなんて出来るかっ!』




『取り上げるなんて言ってないですぅー』




めんどっちいな……



『ほら!起きて!』




健二郎さんの腕をグイグイ引っ張ると、しぶしぶ起き上がってくれた。




『ほんなら一緒に寝る?』




『……チャラい』




『なんでやねん!』




『もう健二郎さんめんどくさい。早くベッド行ってよ。私、眠い』




『なんやねん。いきなり素やな……』




健二郎さんがぶつぶつ言いながら寝室に消えていった。



.



.



.



.


重っ!

やっぱりソファーで寝ると重たい…

ん?

重たい?


恐る恐る目を開けると、目の前に健二郎さんのドアップ

は?

周りを見回すと、そこは紛れもなく私の寝室で…
健二郎さんに抱きしめられるようにベッドに寝ている。


はっ!



慌てて隙間から今の格好を確認する。


着てる……


ていうか、好きな人が泊まってるのに、どうして普段のスウェットを着てしまったんだろう。



『ねずみ男じゃんか(泣)』



手触りだけで選んでしまったグレーのスウェット。
なんでこんなもん買ったんだ私!



過去の自分を悔いても、もう遅い。


昨日の夜、がっつり見られてるし(泣)




『あーぁ』



天井を見つめながらため息をつくと、隣からクスクスと笑う声がした。



『あ……おはようございます』




『おはようさん。なにをぶつぶつ言うてるん?(笑)』



『見ました?見ましたよね?』




『え?見てへん!見てへん!』



嘘ばっか……



『見たでしょ!』



『そやから見てへんって!』



『嘘っ!見たじゃん私のスウェット!』



『は?スウェット?』



健二郎さんは、ポカンとした後、大きな声で笑った。



『アハハ(笑)それ、昨日の風呂上がりから着てるやん』



『可愛いやつもあるんです!ほんとです!』




『何を言うてんねん。何着ててもええやん』



なんでもよくないもん!
可愛いって思われたいもん!



ぶーっと膨れている私を抱きしめて健二郎さんが囁いた。



『ほんなら今度見せてよ。可愛いやつ』




寝起きは 甘ジローさん。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時

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