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それからは甘い雰囲気を期待したけど、まるっきりなくて(苦笑)



私のDIY作品を解説していました。



『Aちゃん、明日仕事?』



『明日はお休みです!』



『そうなん?ほんなら、明日出かけよか?
らふちゃんとじろちゃんで』




じろちゃんって……(笑)
今、名付けたでしょ!
ほんと、面白いんだから




『どこ行きます?』




『何処がええかなぁ?ちょうどええ気候やし、サイクリングしよか?』




『はい!』




『で、いつまで敬語なん?』




『あ……っと…』




フフっと…笑った健二郎さんが大きな手で私の頭を撫でる。




『彼女に敬語で喋られるんはイヤ…かな(笑)』




『は……う、うん。気を付け……る』




『エエ子やな』




突然現れる甘い健二郎さんにぼんやりしていると、ふわりと抱きしめられた。





『で、俺、風呂入りたいんやけど』




『お、お、おふろっ!?』




『え?あ!ちゃうちゃう!そういう意味やなくて!寝る前風呂入るやん!』




そうじゃなくて、この雰囲気でお風呂の催促されるなんて思ってもみなかったから驚いただけだし!




『いやいや、私だってそんな意味で聞いてませんしっ!』




『あっ!また敬語に戻ってるやん(笑)』





そんなすぐには無理ですって




お風呂の準備をして、健二郎さんが入ってる間にベッドを綺麗にしておく。




こんなちっこいソファーに寝てもらうわけにはいかないもん。




『お先〜、Aちゃんも入っといでー』




首からタオルをぶら下げた健二郎さんがちっこいソファーに座る。




なんか今更だけど


緊張する。




『じゃ、じゃあ私も入ってき……くる』




『ハハハ(笑)ん。行っといでー』




すごく普通じゃない?

もしかして慣れてる?



カッコいいもんなー
健二郎さん




きっとモテるんだろうなって勝手にお風呂で落ち込んで、危うく逆上せるところだった。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時

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