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翌日もその翌日もその後も
あれから健二郎さんは、お仕事の日は19時前に迎えに来てくれる。


もう1ヶ月ぐらいになるかな?



そういえば、昼間にあのリーマン来なくなったし
いつまでも甘えるわけにいかないよね。



でもさー




『あーーーーぁ』




カウンターに突っ伏して大きなため息をついた。



『A、店ん中でため息つくな
客に聞かれたらどうすんだよ(笑)』



今、誰もいないじゃん。




『ねぇ臣さん』




『ん?』




『私、臣さんの事好きじゃないですかぁ?』




臣さんは、片方の眉を上げて、ん?ってしてる。
この顔好きだったんだけどなぁー




『なんかぁー、最近変なんですよ私』




『そう?見てて可愛いけどな(笑)』



こんなこと言われたら、以前の私なら転げ回って喜んでたはずなのに、何が?とか普通に聞いちゃってるし……



『んー?18時過ぎるとソワソワして、入口ばっかり見てる姿?(笑)』




『は?』




『あれ?無自覚?(笑)』




『むぅーーー』




なんだそれって臣さんが笑って、私はなんだかわからないモヤモヤで気分は最悪。




『健ちゃんの働いてる病院、すぐ近くだって知ってた?』




『え?近いの?』




思わず食いついて立ち上がったけど、素知らぬ顔をしてそぉーっと座る。



『ふふ(笑)あの角曲がったとこに大きな病院あんじゃん?あそこ!』




臣さんが私の後ろの窓の外を指差してて
私はそっと振り返った。



『…あの…病院…』




『行ってみよっか?』




『は?』




臣さんは、いたずらっ子のに顔して笑ってた。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時

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