014 ページ14
その日のランチのピークが終わった頃
『うぃーす』
軽快に入ってきた健二郎さんに何故かドキッとした。
なんで?(笑)
なんて思ってるのに、私の足は自然と健二郎さんに向かってた。
『いらっしゃいませ健二郎さん』
『良かったわAちゃん休憩やなくて』
『こちらへどうぞ』
窓際の隅の席に案内すると、なんか皆ニヤニヤしてる。
『今日のランチ終わってもた?』
『えっと……確認しますね』
厨房にいる直己さんに声をかける。
『直己さーん、ランチまだありますよね?ね?』
しょうがないなって苦笑いした直己さんがランチの準備に取り掛かってくれた。
『大丈夫みたいです!』
健二郎さんを振り返って得意気に親指を立てた。
それを見てた直人さんも臣さんも、直己さんまで笑ってる。
なんなの?
皆 笑いすぎだし!
『A、ちょっと早いけど休憩入っていいよ?』
『ほんと?ラッキー』
臣さんが言ってくれて、速攻でエプロンを外す。
カウンターの周りをうろちょろしてたら直己さんが出来上がったランチプレートをカウンターに置いた。
『これランチね。それでこっちがAの賄い。一緒に食べといで』
えぇー!?
一緒に?
って健二郎さんをチラ見すると、手招きをしてくれていた。
『Aちゃん一緒に食べよか』
『はいっ!』
スキップしそうな勢いでプレート二枚を持って健二郎さんの席に運んだ。
317人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時