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翌朝、名前も聞かなかったなぁーって、自分のバカさ加減に苦笑いしながら出勤。
『おはようございまーす』
『おっはよー!』
元気な直人さん
直人さんはここのオーナー
『おはよ』
クールな臣さん
臣さんはコーヒーマイスター
で、私の好きな人。
私は、ここ【Cafe BRIGHT】で働いている。
学生の時にバイトで入って、就活生が売り手市場にもかかわらず、内定を貰う事が出来なかった人間。
見かねた直人さんが正社員として雇ってくれた。
『直人さん、今日の休憩の時、ちょっと出かけていいですか?』
『うん。いいよ!珍しいじゃん』
ですよね?(笑)
いつもなら、休憩時間だというのをいいことに、臣さんを観察してますからね
『らぶちゃんがパンクしちゃったから修理に行きたいんです』
『あら?らぶちゃんパンクしちゃったの?』
『そうなんですよー。可愛がってるのに』
私達の会話を聞いていた臣さんが、豆をひきながら笑ってる。
この笑顔、たまんないんだよね。
『Aがぽっちゃりだから?(笑)』
そして、こうして私をからかうの
でも、全然イヤじゃない。
『えー、私 普通ですよ?ねぇ?直人さん』
『うんうん。Aは普通だよね。臣の基準はメイちゃんだから、誰でもぽっちゃりに見えるんだよ。』
そうなんです。
臣さんには、メイさんという、素敵な彼女さんがいらっしゃいます。
とーっても綺麗で、スタイルも良くて、私なんかにも優しくて……
お休みの日が合えば、たまに遊んでもらってます。
『メイは努力してるよ?Aも頑張れば?
賄いがっついてるから自転車パンクすんじゃね?(笑)』
ひどい
私が賄い楽しみにしてるの知ってるくせにぃー
『直人さん、私 今日、賄い要りません』
『ダメダメ!ちゃんと食べて?Aはお腹空くと機嫌悪くなるんだから』
直人さんが私の頭をなでなでしてくれてるのをチラっと見た臣さんが
『ふっ(笑)お子ちゃま』
って笑った。
いいもん!お子様でもっ!
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時