星屑が40あまり8つ ページ3
膝から崩れ落ちたリドルの目線に合わせAはしゃがんだ。
『そうだ、キミは強い。
けれど弱く間違えだらけだ…おやすみ我らの我儘な女王様…』
そう言うとブロットの化身は灰となり風に乗せられてどこか遠くまで飛んで行った。
「ボクが…間違っていた…？
そんなわけない、よね…お母…様…」
リドルは弱々しい声でそういい一筋の涙を零し目を閉じた。
すると
─チリン
「なぁ〜」
鈴の音と同時にAは瞬きをした。
途端、世界が灰色に変わっていた。
『おや、ここは…』
スクリーン上のような空間。
Aはキョトンとし当たりを見回した。
スクリーンの中には気品の良い家具ばかりが備わっている豪邸だった。
その中には黒い影でよく見えないが女性が居た。
〈8歳のお誕生日おめでとうリドル。
今年のお誕生日のケーキは、頭が良くなるレシチンたっぷりの大豆粉とナッツの低糖質ケーキよ〉
と、美味しくなさそうなケーキを少年の前に差し出す。
『と、言うことは彼はローズハートくんという事かな…』
Aは空間一面のスクリーンを凝視する。
〈ありがとう、ママ。
でも、あのね、ボク……一度でいいから真っ赤な苺がたくさん乗ったタルトが食べてみたいな……〉
〈まあ、なんてことを言うの！
あんな砂糖の塊みたいなお菓子、毒みたいなものよ。一切れで一日分の糖質の理想摂取量をオーバーするわ〉
『ほう、だったら僕はどうなるんだろうか…』
リドルの母親を呆れた目で見、言葉が出てこなかった。
その後、リドルの母親はなにか難しい単語を言ったがAには料理の名前しか入ってこなく
Aは正直kcalなんざクソ喰らえ精神で甘いものを食べているので
リドルの母親の言うことが何も理解できなかった。
──ボクは、ずっと
──真っ赤な苺のタルトが
──食べてみたかった。
『おや、ローズハートくんの声かい？』
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ハル - 「星屑が60あまり2つ」の話がグリムのとこ見にアンパンになってますよ！作品好きです！これからも更新頑張ってください！ (2022年3月4日 7時) (
レス) @page16 id: 43d8360e57 (このIDを非表示/違反報告)
エル - 面白いです‼これからも、頑張ってください (2022年1月28日 20時) (レス) @page3 id: c5e23189c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年1月28日 19時
