壊れかけの世界に呼ばれし神の愛し子３【まほやく】 (ページ8)

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103話※大幅変更ページ8

クロエ「賢者様、入ってもいい？」

『クロエ? どうぞ。』

クロエ「失礼します。
ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

『どうしたの？』

クロエ「昨日、バレードとかパーティとか叙任式って言ってたけど、それって俺たちも参加できるの？」

『うん、もちろんだよ。中央の国でやるみたいだね』

クロエ「やったー！」

両手を上げて、クロエは飛び上がった。

クロエ「ずっと、パーティに行ってみたかったんだ!
パーティ用の服は作ったことがあるけど、パーティに行ったことは一度もなくて！

嬉しいな! 嬉しいな!

俺、服を仕立てるのが好きなんだ！どんな服を作ろうかな!」

くるくるとダンスのように回りながら、クロエは大喜びしていた。

『どうして、そんなに喜ぶの？』

クロエ「だって、パーティだよ!賢者様はパーティ好きじゃない？」

『まぁ、煌びやかで素敵だと思うけど、自分が出るってなったらそこまでかな。

けど、女性が着飾ってるドレスは華やかで見るのは好きだよ。

もし良かったらクロエ、作ってくれないかな？』

嫌なら別に無理強いはしないけど、と付け足す。

クロエ「ううん、嫌じゃない！むしろ全然嬉しい！
任せて、俺、賢者様にとっておきの服を作るね。

賢者様は肌が白いし、淡い色が…いや、ハッキリした色かな…」

『ありがとうクロエ。

あ、もうひとつ。神の目(コレ)が付けれるようにして欲しいの。』

Aはビー玉の様に透き通ってる神の目を見せた。

これだけは肌見放したくない代物である。

今日の朝は気づかなかったが、透明になっていて驚いたのだ。

まぁ、水元素だけ使えていたのが、全ての元素が使えるようになったと言うだけで自分に支障は無かった。

『それと、良かったらみんなの分のローブ作れる？
ほら、みんな揃った服は目立つでしょ。

あと、一体感があってカッコイイし。』

Aはニヤリと笑う。

確か、シノは目立ちたかったみたいだし丁度いいと思っていた。

すると、クロエは段々と頬の口角が上がり満面の笑みになった。

クロエ「え、いいの！」

『むしろ、君にピッタリの仕事だと思うけど。』

クロエ「ありがとう賢者様！俺、頑張るよ。」