壊れかけの世界に呼ばれし神の愛し子３【まほやく】 (ページ28)

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123話ページ28

アーサー「お迎えに上がりました!ご無事で何よりです、賢者様。

パレードの馬車はあちらにご用意してあります。」

クロエ「あんな豪華な馬車、初めて!
すごいなあ! すごいなあ!」

『私も荷馬車しか乗ったこと無かったから、初めてだよ。』

Aとクロエはきゃっきゃっとはしゃぐ。
そんな2人を微笑ましく眺めるラスティカは賢者に声をかけた。

ラスティカ「楽しいバレードになりそうだ。行きましょう、賢者様。」

『うん、そうだね！』

きびきびと歩く、中央の国の兵隊。
軽快で不思議な音楽を奏でる、音楽隊。

彼らに先導されて、魔法使いたちのパレードは始まった。

街中の人たちが大通りに集まって、窓から身を乗り出してみんなに笑顔で手を振っていた。

人々「賢者様と魔法使いだ!」

人々「〈大いなる厄災〉を撃退した魔法舎の魔法使いたちだ!」

人々「彼らがいれば、＜大いなる厄災＞なんか怖くないぞ!」

カラフルな紙吹雪や、色とりどりの花びらが青空に舞う。

熱心な歓迎に、彼たちは町の人達に手を振った。
Aはと言うと、ソワソワした様子で窓の外を見ていた。

パレードはやったことは無いが、こういう風景には既視感があった。

どこで見たのかは分からないが、少しだけモヤッとする。

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[___様!お疲れ様です、これは私の畑で取れた果物です受け取ってください!]

[___様、これはうちの息子が___様のために作った物ですどうかお受け取りお願いします]

[___様!]

[___様!]