壊れかけの世界に呼ばれし神の愛し子３【まほやく】 (ページ23)

今日:2 hit、昨日:46 hit、合計:22,870 hit

118話ページ23

ミチル「そこに崖崩れの跡が......。」

リケ「あっちには大きな地割れが起きています。」

レノックス「ひどいな･･････。各所に天災の跡が残ってる……。」

カイン「＜大いなる厄災＞が近づきすぎた影響が出ているんだろう･･････。アーサー殿下も首都の状況がひどいと言っていた。」

シノ「東の森もひどかった。しかも、太古の魔法生物まで蘇ってる。
人間たちには、まるでこの世の終わりに見えるだろう。」

フィガロ「なるほどね。それで、英雄が必要ってわけか。」

ルチル「.....っ、どういう意味ですか?」

クックロビン「ルチルさん!急に曲がらないで!!」

フィガロ「世界が絶望しかけた時こそ、人々の希望になる英雄が必要なんだ。
ただ、少々、危険な賭けになるけどね。」

クロエ「危険な賭けって? どうして?」

ファウスト「英雄は悪役にも仕立て上げられるからな。僕たちがいれば世界は救われる。

そう信じるものと同じくらい僕たちの力が足りないせいで、世界が滅びるに違いない。

そう言い出す者たちも現れるんだ。

人間どものしそうなことさ。」

ファウストが言っていることをAは痛いほど理解していた。

いや、知っていて知らないフリをしたという方が正しいかもしれない。

シャイロック「おや。では、パレードで祝福の花が投げられるか、石を投げられるか、わからないということですね。」

クロエ「せっかくのパレードとパーティなのにまた俺、嫌われちゃうの… ?」

ラスティカ「誰もクロエを嫌ったりしないよ。みんな、クロエに会えるのを楽しみにしてるさ。」

クロエ「……」

ラスティカ「そうですよね、スノウ様、ホワイト様。」

スノウ･ホワイト「そうじゃ、そうじゃ! と、言いたいところじゃが......」