壊れかけの世界に呼ばれし神の愛し子３【まほやく】 (ページ19)

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114話ページ19

太陽が高く昇った頃。

みんなはパレードに向けてオシャレをしたり、ダラダラしていたりした。

フィガロ「こんなにのんびりするの久しぶりだな。
ルチル、お茶入れて。」

ルチル「フィガロ先生。
ごろごろしてばっかりだと、牛になっちゃいますよ。」

フィガロ「牛、いいじゃない。」

『まぁまぁ、

使者が来るまではゆっくりしてくださいとのことだからひとまずはね…」

クックロビン「グー、キョキョキョ!!」

クロエ「わっ!? 今度は軍艦鳥!?」

ヒースクリフ「いや......。人だ.....。」

フィガロ「魔法をかけられてるな。えい!」

フィガロが軍艦鳥の魔法を解くとあら不思議。
クックロビンになった。

クックロビン「……ッ」

『あ、クックロビンじゃん。』

クックロビン「賢者様、魔法使いさんたち! 何ごろごろしてるんですか!?」

『え? だって、ここで待機って……』

クックロビン「もうパレードが始まっちゃいますよ!」

その言葉と同時に魔法舎は忙しくなった。

準備をしていない者の支度をするなど忙しない。

もちろんAもだ。なーんにも準備していなかったのだから仕方がない。

せっせかとAもいつもの服に手を伸ばす。

もちろん、向こうではラスティカとクロエが大慌て。

クロエ「どうしよう、急がなくっちゃ!

あれを詰めて、あっ、こっちも······。あっ、ラスティカ、荷物用意した?」

ラスティカ「ふあぁ……、おはよう。クロエは気が早いな。パーティはまだまだ先だよ。

たくさん眠っちゃった。

もう、アフターヌーンティだね。お湯を沸かして......。」

クロエ「お茶は後。手違いがあって、今から急いで出発するんだ!」