壊れかけの世界に呼ばれし神の愛し子2【まほやく】 (ページ8)

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55話ページ8

カイン「……！消えた！？」

ヒースクリフ「どこに行ったんだ！？にげたのか！？」

スノウ「ブラッドリーは魔法を使っておらんかった。」

ホワイト「何か別の力で飛ばされたようじゃ。」

Aは袖で自分の涙を拭い、消えたブラッドリーの居た場所を見つめた。

シャイロック「別の力？奇妙なことが多いですね」

ムル「そりゃあね」

ムル「あれだけ＜大いなる厄災＞と近づいたんだからね」

カイン「とにかく今はこれからやってくる大臣たちをどうするかだ」

ヒースクリフ「これからやってくる？」

Aもヒースクリフと同じく疑問に思った。

カイン「ああ、さっきクックロビンが言ってただろう」

ヒースクリフ「カイン見えてないのか？もう中庭に兵隊たちが集まってるよ」

カイン「なに？」

そうだ、結界が破れたことによりこのやり取りの間に大勢の兵士たちが囲っていたのだ。

シャイロック「仕方ありませんね。
軽くお相手して差し上げましょう。いきますよムル」

ムル「いいよ！」

『っ！待って！』

Aはシャイロックとムルの間に入った。

『ねぇ、どうしてヒトと戦うの。
皆の敵は〈大いなる厄災〉の筈なのになんで…』

ヒースクリフ「あいつらが襲ってくるからです」

確かにそうだ。正論である。

『じゃあクックロビン、君はどうしてヒトが魔法使いを襲うの？』

Aはしっかりとクックロビンを目でとらえ問いた。