壊れかけの世界に呼ばれし神の愛し子2【まほやく】 (ページ43)

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90話ページ43

『あ〜、まさかアーサーに見られてたとは…
彼の事だし、誰にも言わないよね…多分。』

Aは今日の出来事と力を使い、ベッドに倒れ込むように深い眠りについた。

『ここは…』

目を覚ますとAは違う空間にいた。

『…ここは夢境、だよね…？』

なぜ、自分がここにいるのかAには分からなかった。

けれど、もしかしたら帰る手がかりが見つかるのかもしれないと思い探索することにした。

『全然っ見つからない…』

ギミックを解くため、3つの葉を集める度にキノコン達やヒルチャールといった魔物が襲いかかってくる。

Aはヘトヘトになりながらも、葉を3つ集め次の空間へと足を進めた。

すると先程よりも眩く輝くものだからAは目をつぶった。

目を開いてみると、そこには見た事のある人物がいたのだ。
Aは驚き目を見開く。

『っ、』

ナヒーダ「待っていたわ。久しぶりねA…」

『その声は…クラクサナリデビ様！』

ナヒーダ「ナヒーダでいいわA。それよりも元気にしてたかしら？」

『まぁ、それなりに…って、それよりも私、今すごく大変なんです！』

ナヒーダ「落ち着いてA。今の貴方の状況は知っているわ。他の神達にも一応伝えておいたから大丈夫だと思うけれど…

彼らすっごく貴方を心配していたから。」

ナヒーダはAを落ち着かせるために手を繋ぎ、頭を撫でる。
Aも少しは落ち着きを取り戻し、握り返した。

『ならば、ナヒーダ様は帰り方を知っているのですか？』

ナヒーダ「いいえ、ごめんなさい。まだ分かってないの。
各国の神達には伝えておいたけれど、見つかるのは当分先になりそうね。

でもA、貴方が無事で良かったわ。」