フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ48)

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48話ギャップを見せるな！ページ48

「じゃあひとつ貰うぜ」

そう言ってクッキーをひとつつまんで口の中に放り込んだ。
へぇ〜不動くんもこんな顔するんだなぁ。

表情はそのままに見えるが少し口角が上がっている。美味しかったんだろうなぁ。

「何笑ってるんだ？」

「んーん、何でもない。」

やっべ、バレたか…
笑ってごまかしとこ。

「ごちそーさん」

そう言ってニカッと笑ってどこかへ行ってった。
まって、意外とイケメンなんだがカッコイイんだけど。

「…ヤバいッ」

不意打ちすぎる…
やめろよ、いつものイキってる感じ出して欲しかった。
少しときめいちゃったんだけど。

てか、どうやって入ろう…
クッキーのお皿持って入ってきたところでって話だよねぇ。

私は深呼吸をし談話室へと踏み込んだ。

「えっと、何してる感じ？」

「あ、Aじゃねーか！」

剛陣さんが嬉しそうに私の名前を呼ぶ。
何かあったのかな…？

「あ、噂をすればご本人登場だね。」

「噂？」

吹雪さんは笑顔でそういう。

なんのことだろうと思いクッキーを机の上に乗せて剛陣さん手に持ってるタブレットを見る。
そこには

「［イナズマジャパンを勝利に導くゴッド＆デビル］…？

灰崎たちの記事ですよねこれ」

「違うよAちゃんその下」

つくしちゃんに言われ下の記事を読む。

［新たなるイナズマジャパンの超新星 A A！］

え、なにこれ。
この大きく移される写真は私だよね？
明日人くんにパスしようとしてるところだよね。

「なんですかこの記事？」

「え〜、Aちゃんのことだって」

「……それはそうなんですけど」

まぁいいか、あ！

「そうだ。ヨネさんが皆さんにってクッキーを焼いてくれたんですよ。」

私は思い出したように机の上のクッキーを差し出す。
私が作ったんじゃないからね。

みんなはクッキーに群がった。
私は邪魔にならないように端にちょこんと座り、ネットニュースを見る。