フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ44)

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44話かったのに嬉しくないページ44

「やったな！灰崎、ヒロト！」

明日人くんは嬉しがって2人に話しかけるが、当の本人たちの中はギスギス。

「なんで喜ばないわけお2人さんは…」

「うっせー、とかいうお前は点取れてねぇだろうが」

「酷い！」

私はそこそこ傷ついた。

そりゃそうだ。

私には彼らみたいな必殺技のひとつもないんだから。

私はむくれてベンチへとさっさと移動した。

ヒロトくんと灰崎は、鬼道さんとタツヤくんという保護者に何か言われているがしったこっちゃないね。

するとそこにタオルを持って一星くんがやってきた。

「お疲れ様です！Aさん！」

「ありがとう一星くん。」

「充でいいですよ。」

「なら充くんで。」

私はスポーツドリンクを飲んで貰ったタオルで汗を拭いた。

けどやっぱりどこかスッキリとはいかなかった。

向こうのベンチが気になって仕方がない。

ラフプレーもそうだったけど同じチーム同士が傷つけあうなんて…

向こうでペクさんがこっちを向いて睨んでるように見えた。
まぁ、私でないことを祈ろう。

そして、着替えるために更衣室へと向かった。

まぁ、女子1人だけだから少し寂しい気もする。

「やっぱり私にはサッカー向いてないのかなぁ
女子一人だけでアウェイだし。」

必殺技と言っても私には無いのだ。

花ノ咲のみんなは持っていたけど私はなかった。

仕方がないよね入ったのが遅かったんだし…

「ダメだ、一人でいると気がおかしくなりそう」

わたしはちゃっちゃと着替えみんなと合流することにした。