フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ37)

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37話俯瞰するページ37

「おいクソ女、俺に渡しやがれ！」
「A、俺に渡せ！」

あのFW二人じゃダメ。
マークされてる。

「やだね！」

ちなみに私もマークされている。
打ちたいけど、ここからダイレクトシュートは取られちゃうだろう。

後ろから走ってくる人がいる。

相手チームか、否この走るリズムは＿＿

なら、

「一か八かにかけるしかないよね！

明日人くん受け取って！！」

私は1度シュートを打つふりをして思いっきりボールを上へと蹴り上げた。
明日人くんは思いっきりジャンプをし、ヘディングシュートを決めた。

「やったよ！A、ありがとう！」

「良かったぁ、上手くいって」

明日人くんとハイタッチをした時、後ろから殺気を感じた。
それはもうみなさまもお分かり、神と悪魔だ。

「おい、なんで俺に渡さなかった！」

「いや、だって2人ともマークされてたから。」

「マークされてても行けたわ！」

なんてガミガミ言われる。耳が痛いなぁ。

「…それは無理だよ、だってヒロトくんに渡してたらマークしてた人じゃなくてその後ろに待機してた人にカットされてたし…

それに、灰崎はソクさんがマークしてたからパスは絶対カットされてた。

私もダイレクトシュートを打とうとすればカットされたはず。

です…………」

さっき、俯瞰して頭の中でビジョンが流れたことをそのまま言ったがふたりが怖くて明日人くんの後ろへと隠れた。

「ちょ、えぇ…
A！！！」