フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ35)

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35話まさかの初出場ページ35

「どうしました監督。」

「貴方にもこの試合に出てもらいます！」

「は？えっとどういう事ですかね…」

私は混乱した。

何でなんだ、私はまだサッカー経験が浅くてほかのベンチの人の方が絶対いいと思うのに。

「貴女には公式の試合を体験してないのでここでいっちょ公式戦を肌で感じてもらいましょう！

大丈夫です、ボールを取ってパスすればいいだけですから。あなたの判断に任せますよ！」

と、決めポーズ。
肌で感じる…

どういうことだ…

まぁとりあえず試合に出るってことだけは理解出来た。うぅ、胃が痛くなってきた。

「Aちゃん頑張ってください！」

「ありがとうつくしちゃん…はぁ…」

エールを送って貰うところゴメンだけど怖いんだよね試合…

私たちはフィールドにたった。

［おーっと、ここで初出場のAA選手の登場だァ！

全てが謎に包まれているA選手はどんなプレーを見せてくれるのか！］

や、やめてください。
プレッシャー与えないで欲しいです。

「Aちゃん、ベンチでは緊張してたのにフィールドにたった瞬間堂々と立ってますね！」

「えぇそうね。」

つくしちゃんと杏奈ちゃん聞こえてるよ。緊張してるのよ今。

ミリともいま、動けないんです。動けないからふるえることが出来ないの。

そして、さっきからヒロトくんがミスしたら殺すぞという睨みを聞かせてくるんです。

私は心の中で涙を流した。