フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ24)

今日:35 hit、昨日:25 hit、合計:18,669 hit

24話女子には優しくページ24

わたしは前かがみになり両手を組んだ。こんな大試合なんて初めてなんだ、しかも一ヶ月前に始めたばかり。

「ふぅー」

「はっ、ベンチだけでこんな緊張してんじゃねーよ」

「あでっ！」

背中をバシッと叩かれた。
私女子なんだけどぉ

酷くない、ヒロトくんよ。

「う、うるさい…あんたには一ヶ月前に始めた私の気持ちは分からないよ……」

うっ、お腹が痛くなってきた。
ホントに本番弱いだめだなぁ。

［さぁ、日本の今日の布陣は豪炎寺と灰崎のツートップ！

どのようなプレーを見せてくれるか楽しみです！］

昨日、RAINの消化とともに水戸くんに韓国のチームを聞いてみた。水戸くんあぁ見えてサッカーに詳しいから。

私は水戸くんから教えてもらったに等しいし。

確か、韓国は『レッドバイソン』っていうチームらしく、ソク･ミンウさんがキャプテンかつ司令塔をになっている。らしい。

私はコーチからデータを見せてもらった。
理解してないから意味無いけど。

そして、フィールド上にホイッスルが鳴り響いた。
試合開始だ。

早速、ペクさんからボールをとった明日人くんは豪炎寺さん、灰崎へとつながり日本が優勢となる。

「わぁ、すご…
練習で見てた時より迫力ある…」

今ならわかるかも、サッカーて面白いってこと。
私はこの時私らしくなくワクワクしてフィールドで走るみんなを目で追いかけた。