フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ20)

今日:4 hit、昨日:35 hit、合計:18,673 hit

20話監督は腹下しやがれページ20

「A〜！」

「明日人くん達」

買い物袋を手に持ちみんなで並んで帰ろうとしたら灰崎が私の手から袋を強奪して言った。

「持つ時ぐらい一言言うくらいないの？」

「あ？感謝して欲しいくらいだ。持ってやってんだから。」

「はいはい、ありがとーございました。」

毎回私が折れてる気がする。
そう思えばなんか腹たってきたな。

「それにしても、こんなにアイスを買って監督は全部食べる気なのか？」

氷浦くんは不思議そうにつぶやく。
こんなに買わせて、お腹下さないかなあの監督。

私は心の中で憎たらしく呟いた。

「なんで俺たちが使いっ走りなんだよ」

「監督のことだから、これにもきっとなにか」

モヒカンくんもとい不動くんは不満そうに言うと明日人くんはなだめようとした。

「監督が夜食べるアイスを買いに行くことに意味があるとは思えんがな。」

「それはそう。ひとつぐらい食べてもバレないと思うよ」

私は袋からひとつ取ろうとしたらタツヤくんに手を掴まれた。

「それはダメだよAさん。」

「アホか。」

「そうだよね。ごめんタツヤくん」

「俺には？」

なんか、灰崎が違うところで律儀すぎてくさ。