フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ19)

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19話フィールドの悪魔といっしょページ19

私たちは今、監督のお使いという名のぱしりをやらされている。

「監督も人使い荒すぎんだろ。
日本代表選手をなんだと思ってんだよ。」

灰崎くんは無造作にメモに書いてある品物をカゴに入れ、愚痴をこぼす。

私はそれにビビりながらほかの棚のものを見る。
早く戻ってきてくれぇ明日人くん達よ。

二手に分かれて品物を探しているのだ。なぜ私は彼と一緒に探しているんだ…

「おい」

「っ、ハイなんでしょう！」

「そんなビビることねぇだろ…」

「あはは、そうだねぇ。」

ビビりますよだって、フィールドの悪魔だぞ私の隣。
冷や汗を流しながら手に取った品物をカゴに入れる。

「お前って合宿所いる時、1人だよな」

「そうだけど何、嘲笑いたいのかあのチリヂリ髪の御曹司と一緒で。」

「あいつと一緒にするな！」

「わるぅございました。」

「たくっ、大人しいやつだと思ったらうるせぇ」

「フィールドの悪魔って言われてたぐらいだから性格悪いかと思ったらそこまでじゃなかった人に言われたくない。」

「褒めてるのか貶してるのかどっちかにしろ」

互いに顔を見合せため息を着く。あっちでも買い終わったのか合流をした。