フィールドに降り立つサッカー少女 ACT 1【オリオンの刻印】 (ページ13)

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13話高みの見物ページ13

クラリオさんが話し始めた。

「今の判断は評価しよう。
だが、その程度の力ではなんの足しにもならない。

私は日本のサッカーが好きになったのだ。

以前戦ってあなたたちの気持ちのいいサッカーに魅了された。」

と、高評価だと思いきや

「サッカーとしてはレベルが低かったがな」

下げてきた。
何、下げてから上げて欲しかったなモチベ的には。

そこの風丸さんたちも顔しかめていらっしゃる。
私だけ？私だけみんなと気持ちが違うみたいで場違いだなと思ってしまった。

「嘲笑いに来たのか？」

「今の日本は以前とは全く違うようだ。本物の戦士の目になった。
いい兆候だ。」

「高みの見物か。」

ゴーグルマントこと鬼道さんの言葉にクラリオさんは首を振った。

「いや、考えが変わった。」

どうやら彼らの誰かの練習姿を見て気が変わったらしい。
ほーん、へー、どうしようついていけない。

｢それと、A選手｣

｢はぃ｣

｢貴女は荒削りな部分がまだあるが、実力は本物だ。
世界で戦えることを楽しみにしている。｣

そう言い、クラリオさんは帰って行った。

え、私認められた？世界の選手の人に？

どうしよう、全く嬉しくない…
最悪、負けて帰れたらなんて場違いな事を思ってしまう人間だ。

みんなは世界の強さを目の当たりにし勢いをなくした人や感化された人それぞれだった。

私は1人でそそくさと部屋へと戻った。
だって馴染む友達もいないし、志が違うからね。