フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ9)

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59話イケメンの自覚を持つなページ9

「〈中村じゃんどしたの？〉」

「〈Aセンパーイお願いがあるんですけどぉ、もし良かったらさ吹雪くんか野坂くんのサインが欲しいの！！

写真でもいいからおねがぁい！〉」

私は呆れた。
そうだこやつは無類のイケメン好きなのだ。特に野坂さんと吹雪さんの顔が。

私は呆れから、から笑いした。

「あれ、僕呼ばれた？」

地獄耳かな吹雪さん。
まぁ、中村の声もなかなかにでかかったから聞こえたんだろうね。

「〈え！今吹雪くんの声が！〉」

「〈ちょうるさ…あ！〉」

私の手から吹雪さんはスマホをとった。
おい、年上でもそれは無いぞ吹雪士郎…

「〈初めまして、中村さん〉」

「〈ぇ、ええ！嘘！吹雪くんだ！〉」

中村は興奮しているようだ多分。
なんか、吹雪さんも楽しそうだ。何を話しているのだろう。
しかも私のスマホで。

早く返せ。

私は椅子に腰をかけた。
少したった頃、スマホを返してきた。

おかえりマイフェイバリット！

「何話してたの？」

「んー、内緒？」

「～～っ」

何だ何だ、ニコッと笑って人差し指でそんなポーズするとかイケメンすぎるだろ。

絶対、自分の顔の良さ知ってるなこの人。

私は熱くなった顔を覚ますために、スマホを片手に部屋へと戻った。

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「もうほんっとイケメンだったな吹雪くん
しかも、喋っちゃった！」

中村は音寧にスマホを返したあとすごく興奮していた。

「音寧センパイもそう思うよね！は〜イケメン好き！」

「私、タレ目はタイプじゃないの。」

「そんなぁ…
まぁ、Aセンパイは元気そうだし良かったね。
1番心配してんのは音寧センパイと水戸パイセンくらいだし。」

「まぁ、Aのサッカーの技術は伊達じゃないし心配してないわ。」

と、ニヤニヤとしていた中村を音寧が叩いたことはまた別の話。