フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ4)

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54話友達からの伝言は慎重にページ4

私は3回ノックして病室に入った。

「豪炎寺さんすみません何回も。」

私は頭を下げる。

「いや、大丈夫だがどうしたんだ？」

「あの、突然で申し訳ないんですけど”水戸悠”という人をご存知でしょうか。」

電話で話した時、知り合いなのかと言うほど喋ってる時
柔らかく楽しそうな声で喋っていたから多分そうだとは思うけど…

「！あぁアイツか。久しぶりに聞いた名前だな。」

「その、水戸くんから伝言があって。先に謝らせてもらいますね。

〈コノヤロウ、
初戦から怪我しやがってこのまま抜けてったら許さないからなてか、殴りに行くぞ豪炎寺！〉

だそうです。本当にすみません、」

すると、豪炎寺さんは大笑いした。
私はびっくりして目を見開いた。初めて見たや、こんな大笑い。

「はははっ、済まない。メッセージがアイツらしいなって。

まさかそれだけの為に戻ってきたのか？」

「まぁ、はい。水戸くんにこれだけは言っといてくれって釘を刺されてしまって。」

「…そうか。ありがとうなA。」

「いえいえ、私にはそれだけしか出来ないの、で。」

私は力無く笑う。