フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ29)

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79話目をつぶったら怖くなくなるページ29

中盤になり私はサタンさんのマークについてる。
いや、自分の意思じゃないんです。

配置的に私がなっちゃったのだ。

「どうして、さっきのタクティクスを抜けれた。」

「だから勘だって言ってるじゃないですかぁ…」

顔が怖い。

怒ってるヒロトくんより怖い。

サタンさんは手をクロスにさせる。

イヤー！怖いよぉ！

私は怖すぎて目を瞑りそのままボールを奪う。
また、フィールド全体が見える。

「なんで…」

「そんな馬鹿なっ！」

そんなことは考えず、私は無我夢中で走る。
いや、怖いんです。追いかけてくるんです！

「ひぇ！！！来ないでぇ！」

後ろから追いかけてくるのが見える。
そして、敵陣まで突っ込んだ。

私だってみんなみたいなシュートを決めたっていいじゃない…

私の射程距離に入ってるし。

なら、追いつかれる前に決めた方が…

でも…

昔の思い出がぶり返す。
ちがう、昔は昔、今は今だ！

私は１回、ボールを蹴り上げそして、一度力を貯め空中で放った。

「［煌めく直撃交響曲(グリッター･ダイレクトシンフォニー)］！」

それは地面がえぐれるのではないかと言うくらい強力でゴールキーパーさえも吹き飛ぶシュートが放たれた。