フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ26)

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76話私だって自ら動くときあるよページ26

「ここから先は通さないよ！」

吹雪さんのアイスグランドを放つが相手は腕をクロスさせ簡単に突破して行った。

えぇ……

「これ、勝てるかなぁ…」

私は頭を掻きながらフィールドを見渡し、はしる。
なんか、向こうのチームは何かを話している。

けど特に興味なし。
だけどサタンさんだっけ、雰囲気が変わった気がする。

気がするじゃなくて何か変わってるし…

何故か私の背中はゾワゾワと悪寒が走り、足を止めた。

そのとき、サタンさんがシュートの体勢へと入る。

「タイムトランス！」

顔の前で腕をクロスさせる。
それと同時に円堂さんは［風神雷神］をだす。

あれ、出すの早くない？
風神雷神のタイミングがズレ先制点を取られてしまった。

「円堂さんの技、タイミングが完全にズレてた…。
なんで円堂さんがあんなミスを？」

「さぁ、私も分からないや」

けど＿＿＿

この試合、なんか気持ちが悪い
フィールド中に違和感が飛び交いあってる気がする。

さっさと、元の場所に戻り私は考える。

まぁ、考える頭ないんだけど…

何か動かなければと思った。

だからボールを持っているサタンさんをマークしている吹雪さんの援護に入る。

他の人が意外な顔をしてるとか知らない。

「Aが積極的に動いてる」

とか言ってるの知らない。

何となく閃で私は、吹雪さんとサタンさんの間に入ってみた。

「っと、失礼しま〜す。」

「っ！？」

あれ、狼狽えた何で？