フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ25)

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75話挨拶は日本人として当たり前ページ25

今回も私はMFで参戦か。
靴下を上にあげ、フィールドの自分のポジションに立つ。

すごい歓声だ。

「Aさんがんばりましょう！」

「…え、うんそうだね、ははっ」

やべぇ、フィールドに立ってそうそう帰りたくなってきた。

「おい、Aヘマするんじゃねぇぞ」

「そ、それはどうかな…」

「おいっ！」

ヒロトくんに指摘されるが私にはヘマしかしない気がする。
なんか私、ヒロトくんに目の敵にされてる気がする…

こわぁい。

それは、相手も同じで見た目から怖すぎる。
ホラーじゃん。

彼は［太陽のサタン］と言われているらしい。
太陽の悪魔か。

なんか、凄そう。

てか、さっきすれ違った人じゃん。

目が合ったので会釈はしといた。だって日本人は礼儀作法が大事っしょ？

日本のキックオフから始まる。
明日人くんはドリブルで相手の陣へと入って行く。

その前に相手チームが2人立ち塞がった。

「え？」

なに、明日人くん相手にボール渡しちゃったの？？
なんで？

「どうした明日人！何みすみすボールを渡してるんだ！」

「え、俺が？」

本人は気づかなかったような返答に、私は違和感を覚える。
本当にどうしたんだろう？