フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ3)

今日:61 hit、昨日:28 hit、合計:8,889 hit

53話病院では騒がしくしない事ページ3

明日人くんたちと病院へ行くと既に鬼道さんが着いていた。

やばい、円堂さんと明日人くん、剛陣さんがうるさいっていうか元気よすぎた。

病室に着く頃には私の元気は奪われていた。

「お、何だよ鬼道、先に来てたのか！」

「ここは病院だぞ、あまり大声を出すなよ円堂。」

円堂さんは元から声が大きいので風丸さんに注意をされていた。

「豪炎寺さん、お見舞いに来ました！」

「だから病院で大声出すんじゃねーよ、明日人！
田舎モンだと思われるだろうが」

「剛陣先輩も十分大声でゴス。」

「えっと、どうも…」

私は豪炎寺さんと目が合ったので会釈をした。
ホントに私も来てよかったのだろうか。

みんなのおかげでこの病室は賑やかになる。

どうしよう、いつ伝言を伝えようか。
みんな、話が弾んでいつ話せばいいかタイミングが掴めない。

なんか、アウェイ感が半端ないって言うか。
ダメだ、ネガティブになってしまう。

そして、面会時間が終わりみんなで病室を出てきた。

「あ、すみませんちょっと病室に忘れ物してきたみたいで…」

「おいおい、忘れ物するなよ」

と、剛陣さんに背中を軽く叩かれ笑われる。
忘れ物なんかじゃないんだよね。まぁいいか。

「皆さん先に帰っていてください。」

私はそのまま豪炎寺さんの病室へと戻って行った。