フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ20)

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70話ショタを探して三千里ページ20

「無敵ヶ原富士丸？」

「なんかすげぇ名前だよな」

帰り道にこの間のお使いのことを話した。

さっき、氷浦くんがそのショタの被った帽子と同じ帽子をスーパーで見つけたらしく
ここの近くのショタかもしれないと言う疑いがかかったのだ。

「明日人、俺あいつのことがずっと気になってたんだ。」

氷浦くんがそう言う。
どうしようこの文面だけだとなんか気になる子がいるみたいじゃん。

オモシロ。

「じゃあ俺たちで探してみるか。リベンジしたいし。」

え、しなきゃダメなの？
なんかみんなが探そうという雰囲気になっちゃってる。

私、帰りたい。

───────

「おばさんの話だと、この当たりでよく釣りをしてるって言ってたけど…」

みんなで海沿いを歩き例のショタを探す。
私的には会いたくないんだが。

「あまり乗り気じゃないみたいだねAちゃん」

「あ〜やっぱりそう見えちゃいます吹雪さん？
なんて言うか、あのショt…少年って何か苦手で…」

あぶないあぶない、ショタと言うところだった。
けどうん、生意気なんだよねあのショタ。

私の苦手なタイプ。

「へぇ、意外だよ。Aちゃんにも苦手なタイプはあるんだね。」

「そりゃ、人間、1人や2人苦手な人はいますよ。」

私は聖人君子じゃないから人は平等に愛せないし、愛さないよ。
ていうか、居たわ。ショタが。

私の目の端に同じ帽子のショタが釣りをしているみたい。

「何釣ってるんだろう？」

「そりゃあ魚だろ？」

「まぁたしかにそうなんですけど…」

剛陣さん、私は魚の種類の話なんだけど…