フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ17)

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67話ふざけたメールページ17

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また場所は移り、トレーニング室

鬼道は誰かを待つように壁にもたれ掛かり待機していた。

そして、自動ドアが開き西蔭が出てきた。

「鬼道さん…」

西蔭は汗を拭きながら鬼道を見つめる。

「西蔭、お前に頼みたいことがある。」

その顔はゴーグルで目は見えないけど、多分真剣な顔だった。

「一星から目を離すな。
それと、Aにも気を使ってくれ。」

「Aさん…？」

西蔭は、よく分からなかった。

一星だけなら何となく察しはするがなぜAまでもが出てくるのか。

「Aは俺の個人的な頼みだ。」

鬼道は思い出す。
あの時のAの顔を。

とてもじゃないけど、Aの瞳は恐怖に染っており、声をかけなかったことに後悔をしていた。

初めての大会であんなことが起こればトラウマになりかねない。

それに、水戸悠からも言われたからというのもあった。

さっき、メールが送られていたのだ。

［やっほー皆の可愛い後輩、水戸くんだお。

メアドは豪炎寺センパイから貰ったからそこんとこ宜しく☆

りっちゃんに何かあったら許さないぞ！！
あの子は臆病だから！！！

(追伸)
あの子にサッカー教えたの俺！
基礎だけだけど☆］

というふざけたメールを。

彼のメールはいつもふざけた字体なのでそこまで気にはしないが、まさかAと水戸が繋がってたということには驚いていた。

鬼道のその真剣な眼差しに西蔭は了承した。