フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ14)

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64話顔面からコケるのはマヌケページ14

「いでっ…」

避けた反動で上手くカバーできなくて顔面からコケた。
私が避けたボールはゴールネットを貫通する。

反射神経良くて助かった…

私は顔面を抑えながら円堂さんを見る。

「円堂さん！」

私は振り返るとそこにはピンピンした円堂さんの姿…
胸をなでおろした。

「な、なんだ…」

「大丈夫か2人とも！」

鬼道さんが駆け寄ってくる。

「ぇ、あ、はい…
私は何とか…」

私の顔は真っ青だろう。
怖かった。それが正直な感情だ。

でも心配はかけたくないから、なんでもない様にはぐらかした。

そのボールを見に行くとやはり針が着いていたようだ。

「ひ、ひどい、誰がこんなイタズラを！
Aさんも大丈夫でしたか！」

「あはは、うん…」

正直いうと気分が優れない。
まさかここでもこんなことが起こるなんて思わなかったから。

「イタズラだと！ふざけるな！」

鬼道さんは充くんに激怒した。

まさか充くんがやったの？

でもあんなに優しい充くんがやったとも思いたくない自分もいるがどうしても疑ってしまう。

「信じてください、円堂さんAさん」

1試合目といい、ボールの針はサッカーの恐怖を煽り立てるのには十分な素材。