フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ13)

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63話三枝、危機一髪ページ13

「っ！スゲーなA！
ノーマルでこの威力のシュートFW行けるんじゃねぇの！」

「いや、まだまだですよ円堂さん。
私なんかここのFWになるなんて無理ですって。」

今度は私がディフェンスに入る。

「Aさんは凄いですよ！

フィールド全体を把握して相手にパスを出したり、必殺技を出さなくてもあの威力のシュート普通できませんよ！」

と、2人して褒めてくれる。何だろうなんか、むず痒い…。

そのとき、鬼道さんがこっちへと来た。

「えっと、鬼道さん？」

「あぁ、Aか。」

「一緒に練習します？」

私はタオルで汗を拭きながら聞く。
が、断られた。
それどころか誰かに視線を向けているみたい。

私はそこまで興味がなかったのでディフェンスのポジションに戻る。

充くんはボールを出し、勢いよくかけ出す。

彼のスピードは思っているより早い。
出遅れればすぐにシュートを打たれる。

「絶対に決めます！」

だけど、少し離れた場所からシュートを打たれそうになり私は急いでその場でボールを奪おうとした時、

「よけろ！A、円堂！」

「え？」

もう無理なんですけど。

私はボールを見る、そのボールには鋭い針がついていた。
私はいきなりのことで体をひねらせボールを避ける。