フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ12)

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62話一星くんはワンコページ12

「それで、充くんはどこに行くの？」

「それは、円堂さんも誘おうかと！」

私は充くんの隣を歩きながら円堂さんの元へと向かう。ホント素直な子だなぁと思う。

ほら、充くんって謙虚で優しいんだよね。
私の練習に付き合ってくれたし。

軽く話をしながら円堂さんを見つけた。

充くんは円堂さんを見つけると走って駆け寄る。まるで子犬のようだ。

可愛い。

「遠藤さん！練習に付き合って貰えませんか？」

「あの、私からもお願いしてもいいですか！」

私もFWまでは行かなくていい、試合で得点を1点でも良いから入れたいんだ。

円堂さんは了承してくれてグラウンドへと向かった。

充くんと私でオフェンス、ディフェンスを交代しながらシュートをし、
円堂さんがゴールを守る形で練習をする。

「うわっ、あぶな…」

「通させませんよ。」

中々行かせてくれない。
やっぱりトラップを使うしかないか…

「ははっ、いいねぇ」

こんな楽しい練習は初めてかも…

私は充くんにカマをかけその場を出し抜き、ダイレクトシュートを放った。

が、やっぱり止められたちゃったみたい。