フィールドに降り立つサッカー少女 act2【オリオンの刻印】 (ページ11)

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61話美人な人には必ず有るページ11

「これはナターシャとハワイアンセンターに行った時の映像でした。

もちろん、Aさんも可愛いですよ！」

「いや、そういうことじゃないんですケド…」

そう、私がガッカリしたのはそういうことじゃない。

私は呆れてため息をついて頭を抱えた。

可愛いとか綺麗とかじゃなくて、有るか無いかの話である。

そして、そんな映像を見せられたあとにオーストラリア代表の映像は手に入らなかったと言われた。

そんなの対策のしようがないじゃないか。

その後、円堂さんの一声で解散となった。

「……私の弱点って何だろう」

そう私は分かっていなかった。
そのとき、灰崎から声がかかると同時にもう1人の声が聞こえた。

「A、練習に付き合え。」

「Aさん、僕の練習に付き合ってくれませんか！」

そう、充くんの声であった。
私は2人の顔を見る。

さて、なんて答えよう…
充くんには昨日のお礼も言えてないしなぁ…

「ごめん灰崎、充くんにはちょっとした借りがあるからまた後でいい？」

私は手を合わせ断りを入れその場を後にした。