水神様を崇拝する少女 ACT2【原神】 (ページ4)

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51話ページ4

Aは詰まった息をはき出す。

「やったぜ！オイラたち、役に立てたよな！

あいつは罪のない人を沢山傷つけてきたんだ。これでやっとふさわしい報いを受けることになるな。」

告発席にはナヴィアが悲痛な表情をしていた。
無理はないだろう。

父親の知り合いであり、居なくなってから沢山お世話になった人だ。信用もしていた。

なのに裏では、父親に濡れ衣をきせ、たくさんの少女を攫い非人道的な実験を繰り返していた。

あまりにも悲惨すぎる。

Aは心配な目をナヴィアに向ける。

「こんな見事な劇を見せて貰えたんだ、冤罪で捕まえたことは不問にしよう。

こっちはまだ用事があるんでね、お先に失礼させてもらうよ…」

タルタリヤが立ち去ろうとした次の瞬間。

ヌヴィレットの口からありえない事を発せられた。

それはタルタリヤの「有罪」、これには観衆のみんなも驚きを隠せなかった。

すると、タルタリヤは何故かやる気満々な表情で被告人席から降り立つ。

「フォンテーヌ人の誇る審判がこうもひどいものだとは…」

そう軽く鼻で笑い見上げて言うタルタリヤ。

彼は警備のマシナリー達を軽々と交し、交戦していく。

「あ、あいつ魔王武装を！」

パイモンと蛍も顔を見合せた。
Aも応戦しに行こうと身構えた時、タルタリヤの頭上からヌヴィレットが飛び降り、押さえつけた。

「すまない、冤罪であればこちらが調べよう。

…だがこちらの規則では破らせん。」

そう言って舞台から降りた。
蛍たちはヌヴィレットに駆け寄る。

Aはさっきの諭示機の判決が気がかりで、呆然としていた。