43話 ページ44
「なるほど…。あたちたちとは視点は違うけど内容は同じね。」
「うん。だけど彼は違うって証明する材料がどこにもなくて。」
Aは困ったように肩を竦めた。
「それなら安心してちょうだい。
旅人たちは例の場所へ行って証拠を持ってくる間に、私は歌劇場に行って時間稼ぎするわ。」
「それなら、私は…」
「A、あんたも旅人たちと行ってきな。あたしなら大丈夫だがら。」
Aがどっちに行こうか迷っていると、ナヴィアは肩を軽く叩き旅人と行くように指示した。
顔を上げてナヴィアを見れば、ウインクをされる。
「わかった。」
「ええ、今の手がかりだけじゃ、勝つなんて夢のまた夢。だから、待ってるよ──
あんたたちが決定的な証拠を持って、あたしのところまで来てくれるのをね。」
「任せて。」
「私もできる限りを尽くすよ。」
「おう、おまえが審判でオイラたちを助けてくれた時と一緒だ!」
そう言って、3人はナヴィアに自信満々な顔で返事をした。
そこに2人の黒服が現れる。マルシラックとシルヴァだ。
ナヴィアの所の人だ。
ナヴィアは驚いたような顔をしたあと、少し嬉しそうに笑う。
「へへっ、あんがとね。じゃ、さっそく行こっか!
パイモン、旅人、A、歌劇場で待ってるから!」
「おう、約束だ!」
そう言って3人ははナヴィアと別れた。
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ぴーや - 設定がちゃんとしてて没入できます!素晴らしい小説ですね! (2月3日 13時) (レス) @page1 id: 43fc0e4b8f (このIDを非表示/違反報告)
ういろー。(プロフ) - アメさん» コメントありがとうございます。自己満足で書いていた小説なので他の人にも嵌って良かったです! (1月5日 13時) (レス) @page8 id: f9259051cc (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - 崇拝少女ちゃんとフリーナちゃんの絡みがとても楽しみです!!小説読みやすかったです!無理なさらないように更新頑張ってください!! (1月5日 0時) (レス) @page6 id: a56aa03733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ういろー。 | 作成日時:2024年1月4日 1時