13話 ページ14
____25、24、23!
「どういうことだ?リネさん、まだ箱の中にいるのか?」
「うっかり装飾を落としちゃってね。直そうとしたんだけど、中が真っ暗で、右も左も分からないや。
もう時間がない、装飾なんて気にするな、パフォーマンスのほうが大事だ。
それはダメだよ。パフォーマンスに欠陥があってはならないんだ。安心して、まだ二十秒もあるから。」
__19、18、17!
「やれやれ、予想外の状況が多くて、すみません。
なんだかカウントダウンがどんどん速くなってきてる気がしますが⋯いいでしょう
あと十数秒?――充分です。」
カウントダウンは終わり、リネは観客側のマジックボックスへ見事転移していた。
しかし、選ばれたAは、舞台側のマジックボックスの扉を開けて出てこない。
そして、吊るされていた水槽が急に落下し、マジックボックスを破壊した…
「!?Aっ!」
Aを知る人はみんな、目を見開く。
信じられないという目と、驚きで声が出ないのか呆然とする。
観客は何が起こったか分かっていなかった。
「こ、これもマジックショーの一環?」
「なんてことだ……」
リネもそんなことになるなんて思わず、潰れた箱を見つめる。
「まさか、これ⋯本当に事故なのか?箱の中にはまだAが、Aが…いる⋯よな?」
パイモンは訝しげに潰れた箱を見ながらそう言った。
ヌヴィレットもフリーナも、焦り混じりの視線で潰れた箱を見る。
「公演中止だ!医療スタッフは私についてこい。
警察隊は現場を保護し、すべての出演者を押さえろ。歌劇場の出入口も一時的に封鎖する!」
ヌヴィレットは我に返り、自身のするべき事を行う。
調べによると箱に潰された青年はもう息を引き取っていた。
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ぴーや - 設定がちゃんとしてて没入できます!素晴らしい小説ですね! (2月3日 13時) (レス) @page1 id: 43fc0e4b8f (このIDを非表示/違反報告)
ういろー。(プロフ) - アメさん» コメントありがとうございます。自己満足で書いていた小説なので他の人にも嵌って良かったです! (1月5日 13時) (レス) @page8 id: f9259051cc (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - 崇拝少女ちゃんとフリーナちゃんの絡みがとても楽しみです!!小説読みやすかったです!無理なさらないように更新頑張ってください!! (1月5日 0時) (レス) @page6 id: a56aa03733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ういろー。 | 作成日時:2024年1月4日 1時