【smパロディ】ももたろう (ページ1)

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１．桃から生まれたページ1

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　むかしむかしあるところに、おじいさん(演：岩本照)とおばあさん(演：深澤辰哉)が住んでいました。

　あるとき、おじいさんは川原へ筋トレに出かけ、おばあさんは人間ダンベル役としてついていきました。

「もう無理無理無理無理！腰いわすって！」

　ダンベル役に疲れたおばあさんがしゃがみこんで休んでいると、川上からどんぶらこ、どんぶらこと、大きな桃が流れてきました。
　ちょうどいいところに流れてきたので、おばあさんは拾おうとしましたが

「うわでかっ！？重っ！？
　ひ、照ーっ！！！」
「おー、筋トレし甲斐あるわ」

　おじいさんのおかげで、２人は無事に家に桃を持ち帰ることができました。

「桃は低カロリー低脂質だし、食物繊維とカリウムも豊富だよな。甘いし」
「チーズと合わせてもお洒落だよね」

　おばあさんがさっそく桃に包丁を入れますと

「うわあっぶねえええええええ！」

　刃を白羽取りにして、元気な男の子(演：佐久間大介)が出てきました。

「いきなり切るとか何考えてんの！？」
「いや普通桃に男の子は入ってないんですけど！？
　しかも髪ピンクだし」

　男の子は鮮やかな桃色の髪をしていて、しかも桃から生まれたので、『桃太郎』と名づけられました。

「安直ー」
「ここでこう名付けないとお話進まないから」

　桃太郎はすくすくと成長し、漫画とアニメの大好きな青年になりました。
　おじいさんに剣術や筋トレを教われば教わるほど、どんどん強くなっていきました。

　ただ背は伸び悩み、そのせいか駆け足だけはどうにも遅いまま。
　近くの村に住んでいる犬(演：阿部亮平)にも勝てたことがありませんでした。