パパとママは救命医

☆ ページ8

冴島side


白石先生に頼まれてAちゃんの元へ。


何度か仕事の関係で夜預かってたことがあるからきっと覚えてるはず…


コンコン


冴島 失礼します。あ、山崎先生。


山崎 あ、白石じゃなくて冴島さんが来てくれた。


冴島 救命今忙しくて…


山崎 そっか…じゃあ後は頼むね。


冴島 はい。


山崎 あ！コソッ点滴嫌で抜いちゃったみたいだから右手に刺してたらしいから左手に刺して包帯巻いてあげて。


冴島 それはどこに？


山崎 Aちゃんの隣の子側の方の机においてある


冴島 りょーかいです。


山崎 じゃあお先に。


冴島 Aちゃん眠れないの？


A はるちゃん…っ…涙


冴島 どーしたの？泣いちゃって…


A ママ…涙


冴島 ママ今お仕事中なんだって


A ん…涙


冴島 そーいえばなんで点滴抜いちゃったの？


A 知らない看護師さんが…っ…っ…涙


冴島 ゆっくりで良いよ。


A お薬…っ…っ…途中で…入れたから…涙


冴島 そっか…でもなんで？


A 死ぬ…お薬…だったら嫌だもん…っ…っ…涙


そういえばAちゃんのお姉ちゃんの麗華ちゃんは投薬ミスをして手遅れだったんだ…

冴島 そっかぁ…今お薬いれても良いかな？


A はるちゃん…っ…っ…が？涙


冴島 うん


A うん…っ…涙

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