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向かえた期末試験当日。
筆記試験をすべて終えた私たちは演習試験を残すのみとなった。
「それじゃあ演習試験を始めていく。」
ロボットとの戦闘、そう聞いていたわりには先生の数が多い。こんな大人数で審査するのだろうか？
それなら職員室からでもできる気がするけど。
私やジロちゃんが疑問に思う横で、ロボットとの戦闘に勝利を確信して騒ぐ芦戸ちゃんと上鳴くんの声を遮るように、相澤先生の首元から校長が現れた。
「残念！諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ！」
変更…ロボット相手じゃないってこと？じゃあ誰が…
その瞬間、嫌な予感が頭を掠める。変更されたテスト内容に、異様に人数の多い教師。ああ、これは。
「諸君にはこれから…チームアップでここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう！」
相澤先生の話によると、すでにチームと対戦相手は決まっているらしい。
「まず轟と八百屋、それから真宮がチームで…俺とだ。そして緑谷と爆豪がチーム。」
「デ……！？」
「かっ……！？」
「え…？」
出久とかっちゃんがチーム？あの二人に協調性なんてある訳…。
「で…相手は＿」
「私がする！！協力して勝ちに来いよお二人さん！」
オールマイトが、相手。不安で頭が埋めつくされる。ボロボロにされてしまったら、ひどい怪我をしたら、悪い想像ばかりが次々に浮かんでくる。
「……や。…みや。真宮！」
「！ごめん、ぼーっとしてた。」
「…気持ちはわからなくはない。でも今は自分の相手と向き合え。」
「そうですね、相澤先生への対策も考えねばなりませんし。簡単に倒せる相手ではありませんもの。」
「ごめん、その通りだね。」
まずは目の前の壁と向き合う。あの2人なら大丈夫、そう信じて私も全力でやるしかない。なんせ相手はプロヒーローなのだから。
試験会場に着くと、先生からさらに詳しい説明をされる。ハンドカフスで先生を拘束するか、ゲートから脱出すれば合格らしい。
「制限時間は30分…だが、お前らは3人だから5分短縮して25分にしよう。」
《皆位置に着いたね。それじゃあ今から雄英高1年期末テストを始めるよ！レディイイーーー…ゴォ！！！》
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作者名：レモネード | 作成日時：2023年12月22日 22時
