幼なじみ、2【ヒロアカ】 (ページ11)

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49.良いセンスページ11

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舞菜さん手作りのお昼を食べた後は、コスチュームに着替えてパトロールに行く準備をした。

「Aちゃんはワンピースなんだね！動きやすそう〜。」

「動きやすさと着やすさ重視です。」

「うんうん！大事大事！私の袴は動くのは慣れてるけどたまに着るの時間かかるからなぁ。」

「でもすごく似合ってます。」

赤地に桜柄の着物の上に紺色の袴を着た舞菜さんは、大和撫子という言葉が似合い、とても綺麗だった。

「可愛い子に言われるとさらに嬉しい！ありがとう。じゃあパトロール行こっか！」

「はい。」

事務所まで向かう途中で見た景色の中を歩く。舞菜さんは色んな世代の人から人気があるらしく、たくさんの人から声をかけられていた。

「パトロールして、街の安全を確かめるのももちろん大切なんだけど、挨拶を心がけるのが1番大切。ほら、よく言うでしょ？挨拶が多い街は犯罪が起こりにくい、って。」

「なるほど。挨拶…。」

挨拶をしながらも色々話したり教えたりしてくれる舞菜さん。挨拶か…そういえば中学校の時、避難訓練で校長先生がそんなことを言っていたかも知らない。

「そう！だからAちゃんもパトロール中は挨拶忘れずにね。そういえばヒーロー名聞いてなかった！なんて言うの？」

「ディアナです。」

「可愛いヒーローネームだね！」

「幼なじみが考えてくれて。」

「おお…良いセンスの幼なじみだ。」

きっと舞菜さんに面と向かって褒められたら顔を赤くしてあたふたするんだろうなぁ。その姿を想像すると思わず顔が綻ぶ。あでもなんで出久ってTシャツのセンスだけ謎なんだろ…？

「ヒーロー名は大事だよね。将来的にその名前でずっと呼ばれ続けることになるからさ。」

「舞菜さんは、どうして舞にしたんですか？」

「私はねー、蝶々みたいに舞える人になりたかったからかな。軽々しく体が動くのって、ヒーローの世界でも武道の世界でも憧れの的だからね。」

出久によると、舞菜さんは空手、合気道、剣道、弓道といったほぼ全ての武道を極めているらしく、その腕前は相当なのだとか。個性は倍増で、全てのものを2倍や3倍に出来るのだから、力加減などを強めているのだろう。

なるほど、注目されるのもわかる気がする。

「Aちゃんは合気道をやってるんだっけ？」

「はい。小学生の頃から。」

「体育祭での投げ、見事だったよ〜！でもまだまだ改善するところはあるから、帰ったら特訓してあげるね。」

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皆様良いお年を。