Ep2-7 ページ26
no side
ダンッと大きな音が訓練場に響いて先ほどまでA がいた地面に微かにヒビが入った。
そして一瞬でA はゾムのもとへと移動していた。
その速度はこのW国軍で最も強いと言われているゾムでも捉えきれなかったほどだ。
そのまま、A はゾムの態勢が整う前に剣を振って、ゾムが持っていた剣を吹き飛ばした。
そしてその勢いのままゾムのみぞおちに蹴りをいれて、彼の体がぐらりと揺れた。
本当に一瞬の出来事だった。その一瞬で決着がついた……ように思われた。
ーーーーー
A side
zm「ハハッ、アハハハハッ……おもろいなぁ。めっちゃおもろいわ。」
『……うっそでしょ。』
僕が出せる最高速度で、的確に、確実にみぞおちを蹴った。そのはずなのに彼は少しふらついた程度で、まだ立っている。
みぞおちっていうのは人体の急所なのだ。それを常人には見えないような速さで蹴ったんだから普通なら気絶する。
っていうか、これをお見舞いして気絶しなかった人なんていなかった。
……やっぱりみぞおちじゃなくて金○を狙ったほうがよかったかも。
zm「なあ、もっと、もっと楽しませてや。なあ、」
殺気が、やばい。なんか完全に暴走したっぽい。
あれ、これ僕かなりまずくない？
すぐに退こうとした、が間に合わず、
zm「さっきの仕返しや。」
『うっっっ！』
お腹に蹴りを入れられた。ギリギリ防御はとれた……はずなのに一撃が重すぎて、思いっきり倒れてしまった。
急いで体を起こすがもう手遅れだった。
目の前にはもうゾム隊長がいて、さっきの衝撃で剣を落としたから反撃はできない。
ゾム隊長は僕を見下ろしていて、さっきまでフードで隠れて見えなかった目がよく見えた。
ペリドットのような目が殺意に満ちていてギラギラと輝いている。そして彼は心底楽しそうに笑っていた。
zm「A？まだ戦えるやろ？反撃して来いよ。」
ゾム隊長は足を上げて、動けない僕に向かって思いっきり振り下ろした。
あぁ……僕、死んだかも……
死を覚悟したその時、視界に赤いマフラーが現れた。
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雨雫(プロフ) - りうさん» ありがとうございます！ (10月30日 23時) (
レス) id: f4a181cff8 (このIDを非表示/違反報告)
りう - も、すき (10月30日 22時) (レス) @page24 id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨雫(プロフ) - NUTS Yさん» 閲覧ありがとうございます！マイペース更新にはなりますが、中途半端に終わらせることはないので気長に待っていただければ幸いです。 (8月18日 12時) (レス) id: 2da1944f1c (このIDを非表示/違反報告)
NUTS Y(プロフ) - 続きをお恵みください‼︎ (8月18日 3時) (レス) @page17 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
雨雫(プロフ) - ぴとあさん» 閲覧ありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです。 (8月17日 8時) (レス) id: 8d6b053574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨雫 | 作成日時：2023年8月2日 0時
