Ep1-14 ページ16
Aside
os「ではこれで「表向きの」面接を終わります。
……じゃ、本題に入ろか」
『…？何のことですかぁ？」
雰囲気だけでなくオスマン外交官の口調も変わった。
心なしか上からの殺気もより濃くなった気がする。
os「最初この部屋に連れてこられたとき、なんで外交官がここに？とかなんやろこの部屋？とか思ったやろ。
なんか心当たりとかあらへん？」
考えてみるけど心当たりなんてない。
os「入隊試験前にな、スパイとかが入隊できひんように予め受験生のこと調べるんよ。
んで当然君のことも調べたんやけど……君さ、R町出身やねんな。」
『それがどうしたんですかぁ？』
確かに私が居たド田舎はR町というところだ。
それが一体どうしたのだろう。
os「結構な田舎町やから人口も少ないやろうけど、数年に１人のペースでこの試験受けに来るんよ。
んで、こっからが重要やねんけど、その君の故郷から来た軍人
みーんなほかの国のスパイやってん。」
これは、
『疑われてますねー。』
os「まあそうやね。
……もう１回さっきと同じ質問しよか。
噓とかついたらすぐわかるからちゃんと答えてな。
なぜ、軍人になろうと思いましたか？」
一触即発。適当なこと言ったら殺すと言わんばかりの圧が前からも上からもかかる。
もう正直に言うしかない。
『……僕ってちょっと承認欲求強めなんですよ。』
僕は覚悟を決めた。
『この国って軍事大国じゃないですか。
強ければ強いほどそれに見合った評価がされる。
僕ね、強さには自信があるんですよ。
僕の実力を認めてほしい、評価してほしい、
もっと言うなら……
ちやほや…されたいなって。』
極めて不純な動機だって自分でも思う。
噓をつくわけにもいかないから仕方がないが普通に恥ずかしい。
os「確かにこの国は能力主義や。
軍人なってそれなりの実績積めば名誉は得れるし、待遇もだいぶ良くなるからそれ目的で入ってきた人はおるよ。
でも軍人になるってことは命を落とす可能性だってあるんやで。
そんな理由で戦えんの。」
『別に生半可な気持ちでここに受けに来たわけじゃないですよ。
僕は……
僕の為ならなんだってできます。
当然、命を賭けることも、ですよ。』
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雨雫(プロフ) - りうさん» ありがとうございます！ (10月30日 23時) (
レス) id: f4a181cff8 (このIDを非表示/違反報告)
りう - も、すき (10月30日 22時) (レス) @page24 id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨雫(プロフ) - NUTS Yさん» 閲覧ありがとうございます！マイペース更新にはなりますが、中途半端に終わらせることはないので気長に待っていただければ幸いです。 (8月18日 12時) (レス) id: 2da1944f1c (このIDを非表示/違反報告)
NUTS Y(プロフ) - 続きをお恵みください‼︎ (8月18日 3時) (レス) @page17 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
雨雫(プロフ) - ぴとあさん» 閲覧ありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです。 (8月17日 8時) (レス) id: 8d6b053574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨雫 | 作成日時：2023年8月2日 0時
