prologue ページ1
世界全体が戦時下にあった。
かつては大国だった国も滅び、ある国では革命が起き、またある国では長きにわたる戦争により疲弊し、と世界が混乱状態にあった。
そんな中でも、ある国は躍進を遂げていた。
その国はひとたび戦争に出ると、持ち前の戦闘力の高さとチームワークで電光石火のごとく敵をなぎ倒し、必ず勝利を掴み取る。
１人の総統閣下と１１人の幹部たちが治めており、内ゲバだらけの戦争大好き集団ではあるが、毎日賑やかで笑いの絶えない国である。
それが此処、W国である。
そんな国の大きな軍要塞、その周りある賑やかな城下町に１人の男がいた。
彼の名前はA・マゼランタ
彼の特徴を一言で表すとすれば「可愛い」ただそれに尽きる。
彼は機嫌がよさそうに、鼻歌を歌いながら町を歩いていた。
突然、町に怒号が響いた。
見れば、ガラの悪そうな屈強な男たちがある飲食店の女店員にいちゃもんをつけている。
女の返答が気に食わなかったのか男の１人が、女を殴ろうとした。
そして……突然男の体が吹き飛んだ。
Aが男の顔面をぶん殴ったのである。
その小柄な体のどこにそんな力があるのか、男は数メートル吹き飛び、白目をむいて気絶した。
周りの男たちはすぐに彼に殴りかかるが、もれなく全員返り討ちにあった。
町の人々は信じられない光景に目を丸くした。
人々から見れば、彼はただのか弱い女の子にしか見えなかったからである。
当の本人は何事もなかったように、まだ鼻歌を歌っている。
ふと、店のガラスのショーケースに彼の顔が反射した。
彼はそれを見てにっこりと笑った。
『やっぱり僕は今日も可愛い。』
そう言って彼は軍要塞へと足を運んだ。
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雨雫(プロフ) - りうさん» ありがとうございます！ (10月30日 23時) (
レス) id: f4a181cff8 (このIDを非表示/違反報告)
りう - も、すき (10月30日 22時) (レス) @page24 id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨雫(プロフ) - NUTS Yさん» 閲覧ありがとうございます！マイペース更新にはなりますが、中途半端に終わらせることはないので気長に待っていただければ幸いです。 (8月18日 12時) (レス) id: 2da1944f1c (このIDを非表示/違反報告)
NUTS Y(プロフ) - 続きをお恵みください‼︎ (8月18日 3時) (レス) @page17 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
雨雫(プロフ) - ぴとあさん» 閲覧ありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです。 (8月17日 8時) (レス) id: 8d6b053574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨雫 | 作成日時：2023年8月2日 0時
