可愛い守護神【ブルーロック男主】 (ページ8)

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青森組ページ8

雛原が西岡に抱きつき

泣きながら何かを話して西岡は雛原を

あやすかのように頭を撫でている様子を

遠目で見ている俺たち。

アレクシス『なんですか？あれ』

「異常だよな。初めてテレビで見た時俺も引いた。」

ミヒャエル『世一も引くんだなあ。』

「西岡は雛原がどんなに酷いことをしても無条件に許すし、雛原は西岡が気に入ったと言った事を永久的にし続ける。」

「雛原の髪型も口調もルーティンも全部西岡が言ったやつなんだ。」

ミヒャエル『ハハ、狂ってるな。』

異常な友情。

お互いがお互いに対して重すぎる感情を抱いているが

お互いはそれを隠せていると思っているのが面白い所。

ほら、玲王だってネスだって2人を羨ましそうに見つめてる。

「気を付けろよネス、カイザー。アイツらはあの中に普通に他人を巻き込もうとしてくるぜ。」

雛原が俺を指さしてきたので

近くにいた黒名を呼んで回避する。

俺がダメだったから凪が捕まったらしい。

ドンマイという気持ちを抑えて試合に向けて整える。

雛原と西岡が何かやらかさなければいいが。

試合開始

ドイツの奴らがパス回しをしている中

俺は黒名と組んで2人でマンシャインCに攻め込む。

あと少しの所でカイザーという邪魔が入ったり

千切や西岡からボールを奪われる等して

中々点を取れずに居た。

「！！」

なんとキーパーとして以外ほぼ未経験の雛原が

あの玲王からボールを奪い取った。

雛原『行くぜ！』

雛原は独特のポーズを取ってからドリブルを始めた。

いや今のポーズは欲しかったのか？と若干不安に思ったが

雛原はそれからというものの

ボールを奪ってはネスに回したり黒名に回したり

カイザーにロングパスしたり俺に寄越したりと

ほぼ平等にボールを繋ぎ続けた。

雛原のいい所は初見の相手のリズムすらも取り込み

いい所でボールを奪える所。

弱点は雛原の不協和音に近いリズムに付いてこれるのが

俺、黒名、西岡くらいな所だ。

西岡『潔世一。お前ヒナちゃんに合わせられるとは中々やるな。』

「雛原は自分でもあの暴走分かってないだろ。あの目は助けを求めてるように見える。」

しまった！

雛原が俺にボールを出してくれたのに西岡に取られてしまった。

「雛原！」

雛原は西岡に食らいつくように追ってくれたが

点を決められてしまう。

西岡『潔世一。なんでヒナちゃんと仲良さげなんだ？』