恋愛中毒 (ページ8)

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ふつうの男の子ページ8

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涼太くんとお茶してたら
背の高い顔の整った男の人が近付いて来た
一瞬睨まれたように感じたけどすぐ笑顔になった

「よ！涼太！」

「A、紹介するよ。こいつは坂口。同じ学部で俺の1番仲良いやつ」

「この子がAちゃんか、よろしくね」

さっき睨まれたように感じたのは気のせいか
愛想も良くていい人そう

「涼太からよく話は聞いてるよ」

「話？」

なんの話だろう

「おい、余計なこと言うなよ」

「よく嬉しそうにAちゃんの話してるよ。笑」

いつも王子様みたいな涼太くんも
お友達と居ると少し照れくさそうで
話し方とかもふつうの男の子みたい

「なに笑ってんのA」

「なんか涼太くんふつうの男の子っぽいなあって。笑」

「俺だってふつうの男だよ」

「ふふ、そうだね」

それからしばらく3人でお喋りして
涼太くんと坂口さんは授業があるみたいで
2人が居なくなって私は1人になった
その途端周りに居た女の子達に取り囲まれた

「片寄くんとはどういう関係なの？」

「付き合ってるの？」

「それとも坂口くんと付き合ってるの？」

わあ、2人ともすごい人気、、。

「えっと…涼太くんとは昔からの知り合いで付き合っては…ないです。坂口さんに関してはさっき知り合ったばっかりです」

私がそう答えるとみんな安心したみたい
…これで合ってるよね
婚約者だけど彼女では無いし
婚約者とか余計なこと言ったら事が大きくなりそうだから黙っておこう…

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