ハッキリさせなきゃ ページ45
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夏休みが始まって1週間くらい経った
私は昔から宿題とか全部先にやっちゃうタイプだから課題はもう全部終わった
最近、お父さんが海外から帰って来て
取引先の人との会食について行かないといけない
やっぱり未だにあの大人の人たちの中でご飯を食べるのは苦手
今日は久しぶりにお父さんが家に居なくて
予定も無い解放的な1日
クーラーが効いてる涼しい部屋でダラダラしてたら
涼太くんから電話がかかってきた
結局あの日から返事はまだ出来てなかった
早くしないとって思ってるけど、中々勇気が出なかった
「もしもし今、時間大丈夫?」
「あ、うん大丈夫だよ」
「緊張してる?笑」
「え、いや…うん、ちょっとだけ」
「嬉しいな」
「え、嬉しい?」
「だって俺のこと意識してくれてるってことでしょ。だいぶ大きな進歩だなって」
確かに涼太くん相手に緊張するのとか初めてかも
ずっと長い間、涼太くんは想ってくれてたんだよね
それなのに馬鹿な私はなにも気付いてなかった
「急にあんなこと言って困らせちゃったよね。でも返事急かすつもりないし、Aの中で答えが出るまでいつまででも待つよ」
「…ありがとう、涼太くん」
「よし、この話は終わり。電話したのは、週末Aの家の近所の花火大会があるみたいなんだけど行かない?」
「うん行きたい」
電話越しに涼太くんの喜んでる声が聞こえて
私も嬉しくなった
こんななにも無い私を涼太くんだけが好きって言ってくれた。まっすぐ気持ちを伝えてくれた。
そろそろ私もハッキリさせなきゃ
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こじゃる(プロフ) - お話大好きです。更新頑張ってください。 (2020年4月19日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:culumi | 作成日時:2020年4月17日 23時