恋愛中毒

私は私でしかない ページ43

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「夏休み課題多すぎでしょ」

「玲於くんちゃんとやってこないと留年しちゃうよ」

「わかってるよ、ちゃんとやってくるって」



あと3日もすれば夏休みが始まる
夏休みが始まれば玲於くんとしばらくの間会えなくなっちゃうな
玲於くんはバイトとダンスで忙しいって言ってたし



「そういや、今日愛梨と遊ぶんでしょ」

「え、どうして知ってるの？」

「愛梨が昨日嬉しそうに話してた」

「ふふ、愛梨って可愛いよね」

「あいつ頭の中、小学生で止まってるからな。笑」



私も愛梨みたいに可愛いくて
芽依さんみたいに芯が通った強い人だったら…
…なんて、また私変なこと考えてる
結局私は私でしかないのに
今は涼太くんのことちゃんと考えなきゃいけないのに



「あ、やば。バイト遅刻する。じゃーな」

「あ、うん、ばいばい」



玲於くんのこと諦めなきゃって頭では分かってるのに
心が全然追いつかなくて気付くと玲於くんのこと考えてる
それに、逆にどんどん好きが大きくなってる気がする



今日は愛梨が私の家来たいって言うから
私の家で遊ぶことになった
涼太くんと幼馴染のさきちゃん以外で
家に遊びに来るの初めてだから嬉しいな



「うっわあ、なにこの広い家。お城？」

「大袈裟だよ、愛梨。笑」

「多分、私の家この10分の1も無いよ」

「今度、愛梨の家にも遊びに行っていい？」

「いいけど、ほんと狭いよ？」



愛梨は家を見て子供みたいにはしゃいでる



「すごく元気なお嬢様ですね」

「ね？言った通りでしょ？」



三田さんも愛梨のはしゃぎっぷりにびっくりしてる
でも、愛梨のお得意の愛嬌で三田さんもすっかり愛梨と仲良くなってる
ほんとすごいな、こうやって誰とでも仲良くなれるの羨ましい



「Aの部屋も見せてー！」



私の部屋に移動して
三田さんが持って来てくれた洋菓子とお茶を飲みながらお喋りした



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