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代わりにはなれない ページ37

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「気持ち伝えなくていいの?もう伝えるタイミングなくなっちゃうんじゃ…」



ちょっとデリカシーなかったかな
でも、ほんとに玲於くん伝えないいのかなって思ってしまった



「いーよ、困らせるだけだから。それに向こうも俺が好きなことくらいとっくに気付いてるよ」

「え、そうなの?」

「海外で有名な歌手になるってあいつの昔からの夢なんだ。今はそれだけに集中させてあげたいから。」



…玲於くんの気持ちはどうなるんだろう
ずっと押し殺してどこにいくこともなく
一生心の中に封じ込めたままになっちゃうんだ



「ほんとはあいつが出発するまでにちゃんと彼女作って俺はもう平気だって安心させてやりたかったんだけど、無理だったわ。笑」



無理して笑ってる玲於くんを見ると
泣きそうになった
ほんとにこれでいいのかな
玲於くん自身が決めたことに私が口出しするのは違う
だけど、辛そうな玲於くんの顔は見てられなかった



玲於くんにとってどうするのがいいんだろう
色々考えたけど結局なにもいい案が浮かばないまま週末になってしまって
この前言ってた、芽依さんの荷造りを手伝いに来た



「これどこ置けばいい?」

「それはそっちにお願い!」



3人でほぼ1日かけて作業してたら
大体の荷造りは終わった



「はー、疲れた」

「私も腕痛いなあ」

「重いのはほとんど俺がやったんですけど」

「私もやったよ」

「は?そんなちょっとで威張ってんじゃねーよ」



私だって頑張ってやったのに
すぐ突っかかってくるんだから



「ふたりとも喧嘩しないで。笑 あ、玲於あの箱だけ最後下のゴミ置場に置いてきてくれる?」

「はいはい」



玲於くんが出て行って芽依さんと2人になった



「今日はごめんね、わざわざ休みの日に」

「全然大丈夫です!いつも暇なんで!」

「ふふ、ほんと可愛いね」



芽依さんが口に手を当てて笑う姿絵になるなあ



「私が居なくなって玲於大丈夫かなって少し心配しててんだけど、Aちゃんが居てくれたら安心だね」



…私じゃとてもじゃないけど
芽依さんの代わりにはなれないよ



「Aちゃん、この前冗談ぽく言ったけど私、玲於とAちゃんほんとにお似合いだと思うの。」

「…私じゃだめなんです。」




私、勝手に変なこと口走っちゃった





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言っちゃった→←今なら分かる



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設定タグ:佐野玲於 , 片寄涼太 , GENERATIONS   
作品ジャンル:タレント
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こじゃる(プロフ) - お話大好きです。更新頑張ってください。 (2020年4月19日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:culumi | 作成日時:2020年4月17日 23時

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