恋愛中毒 (ページ24)

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対処方法ページ24

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休み明けの玲於くんはなんだかいつもより優しかった

「飯食わないの？」

「うん、食欲なくて」

「食欲無くてもなんも食わないのは体に余計に悪いだろ」

「でも…」

お腹空かないんだもんって言おうとしたら
口開けろって言われて
言われるがまま口を開けると
玲於くんが買ってきたクリームパンを
無理矢理口にくわえさせられた

「だめ、ちゃんと食え」

ひと口食べ出すと意外に食べられた
そういや昨日の夜からなにも食べてなかったっけ

「えらいえらい。」

そう言いながら髪の毛をくしゃってされた
まただ胸が苦しい
でも、涼太くんにも同じことよくされるのに
そのときはなにもないのに

「…あ、わかった！」

「びっくりした。急にデカイ声出すなよ」

そっか、そーいうことか
この胸が苦しくなったりする原因は
涼太くん以外の男の子に免疫がないからなんだ
うん、そうだ。それしか考えられない

原因が分かってスッキリした
家に帰って元気になってる私見て
三田さんは少しびっくりしてた

「体調は大丈夫ですか？」

「うん！大丈夫！」

リビングで三田さんとお茶しながら
この前お父さんの取り引き先の人にもらったチョコを食べた

「すっかり元気になられましたね」

「うん、体調不良の原因多分わかったの。私、涼太くん以外の男の子に免疫がないからだと思うの」

「いやぁ…えっとそれは多分違う気が…」

「絶対そうだよ！」

「お嬢さまのお話によると、この前言ってたある人っていうのは片寄様ではないんですね？」

「うん、そう。別の男の子の友達」

「…なるほど」

神妙な顔をしてる三田さん
少し考えてから口を開いた

「お嬢さま、いいことお伝えしましょうか？」

「なになに」

「免疫が付くまでの対処法で胸が苦しくなったり、動悸が激しくなったときの対処方法です」

「そんなのあるの？！」

「ええ、鼻の頭に感情が高ぶったときに抑えるツボがあるんです。それを人差し指で押してください。そしたら少し抑えられると思います」

「こ、こうかな？」

「はい、そうです」

「でもブタの鼻みたいになってない？」

「仕方ないですよ。そこにツボがあるんですから」

「だね。わかった、ありがとう！」

いいこと聞いたな
これで、免疫がつくまでふつうに過ごせる

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