ゲゲゲの鬼太郎〜呪われた少女〜

１ー７ ページ8

鬼太郎＞父さん。心配かけてすみませんでした。

目玉＞いやいや、ワシはお前の無事を信じておった。

鬼太郎＞僕が動けない間にも、人間がたくさん吸血木にされたんですよね？

目玉＞ああ、そうじゃ。

鬼太郎＞行きましょう、父さん。

まなの掌の上にいた目玉おやじは、鬼太郎の肩に飛び乗る

それを確認すると、鬼太郎は歩き出した

更に後ろを、まなとかごめがついて歩く

鬼太郎＞まだわからないのか？のびあがりは危険なんだ。

まな＞でも！でも、ついて行きたい！私にも、何か出来ることがあるはずだよ！

鬼太郎＞・・・・・君も来る気なのか？

かごめ＞まなが行くなら、私も行く。乗り掛かった船だもん。最後まで付き合う。

鬼太郎＞・・・・・勝手にしろ。もう二度と助けないからな。

まな＞わかってる。

かごめ＞それで構わない。





目玉＞どうやらのびあがりのせいで、工事はストップしたようじゃな。

まな＞のびあがりはいるの？

鬼太郎＞いや、いないみたいだ。

かごめ＞！

鬼太郎＞来た。

まな＞何？静電気？

かごめ＞前も立ってたけど・・・髪。

目玉＞妖怪アンテナと言ってな、鬼太郎が妖気を感じると立つんじゃ。

まな＞スマホみたい。

鬼太郎＞隠れろ！

２人は鬼太郎に手を引かれ、クレーン車の影に身を隠す

今度はまなの目にも、のびあがりがはっきりと見えた

まな＞なんか見える！あれがのびあがり？

鬼太郎＞しっ！

声を潜めてはいるが、静かにするよう促されたまなは口を塞ぐ

目玉＞まなちゃん。あんたもだんだん妖怪を信じるようになった。だから、見えるようになったんじゃ。

すると気付いたのか、のびあがりの目がこちらに向けられる

が、杞憂で終わったようだ

そのまま床を這うようにして歩き始める

次の瞬間、鬼太郎はクレーン車の影から飛び出した

鬼太郎＞リモコン下駄！

ヒットはしたが、特にダメージは無さそうだ

鬼太郎＞くそっ！

体勢を立て直し、追撃に入る

鬼太郎＞髪の毛針！

のびあがりの体に何本も突き刺さるが、これもダメージは無さそうだ

無数の手や、目から発射される攻撃を避ける鬼太郎

が、隙をつかれて左足首を捕まれる

引っ張られた衝撃で転んで背中をつき、目玉おやじは鬼太郎の頭から転げ落ちる

まな＞鬼太郎！

かごめ＞下がって。

まな＞え？

かごめ〈確か、のびあがりの弱点は・・・〉

目玉おやじを左手で掴んで回収し、右肩に乗せたかごめ

それから両手を合わせると、淡い桃色の光が発光した

１ー８【終】→←１ー６

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